【10月の江戸おかず】
<里芋と人参の煮しめ>
里芋は縄文時代に日本に伝来し、栽培も簡単で貯蔵もできる事から
江戸の庶民の食卓には頻繁に上った食材であったそうです。
親芋から小芋がたくさん獲れる事から、子孫繁栄の縁起物としての意味合いも伝えられております。
人参は江戸初期には東洋人参、中期・後期には西洋の「芹人参」が入ってきました。
稲作に不向きであった江戸均衡では
大根や小松菜、なす、きゅうり、里芋、生姜などが盛んで
栄養価の高い人参も「菜園に欠かすな」と言われた作物でした。
東洋人参時代に培われた料理は江戸後期にも伝えられ
現在の西洋人参料理にもつながっております。
当店では10月に、江戸近郊の野菜を使った「里芋と人参の煮しめ」をご提供いたします。
浜松町ゆかりの生姜を使った出汁で煮しめております。