「夏大根とインゲン、こんにゃくの土佐煮」
江戸時代の庶民の食卓に欠かせない「大根」。
江戸時代には品種改良がおこなわれて、本来の旬である冬だけでなく、春・夏・秋にも収穫できる物や、用途によって使い分ける品種も登場していました。
夏の大根もまた、江戸時代の食卓には欠かせない1品であったという事です。
今月の煮物は
そんな「大根」と旬の「インゲン」を使い、夏と言えば「カツオ」でもあります事から、鰹節を入れた煮物で「土佐煮」といたしました。
土佐モノは遠方の貴重品ですが、鰹節は保存もきく食材でもあり、現在の日本料理には欠かせない出汁食材で、江戸時代の土佐藩の中屋敷・上屋敷が現在の築地・有楽町にあった事から、浜松町界隈では比較的なじみがあったのではないかと思われます。
同様に庶民に人気のあった「こんにゃく」も入れた炊き合わせにしております。