【10月の「江戸御菜」(えどおかず)】
お知らせ
蓮根の土佐煮
江戸時代におけるレンコン(蓮根)は、ちょうど10月頃から本格的な収穫期(旬)を迎える秋の代表的な野菜でした。江戸のおかず番付や当時の暮らしを記録した文献にも、秋から冬にかけて「レンコンの煮物」が長屋の日常食として頻繁に登場します。
レンコンは10月から3月にかけてが最も美味しい旬とされています。10月頃に採れるものは、夏の新レンコンに比べて程よく水分が抜け、シャキシャキ感の中に粘りや甘みが出始める時期です。穴が開いていて「先が見通せる」ことから、江戸時代からすでに節句や祝い事の席で煮物として重宝されていました。
江戸庶民の夕食は「ご飯、みそ汁、お惣菜1〜2品」が基本で、10月以降はレンコンやサトイモ、ゴボウなどを醤油や水あめで煮詰めた煮物が提供されていました。土佐煮は本来、ぜいたくな料理とされていましたが、近年は手に入りやすくなったことから、鰹節が香る煮物は好まれております。
10月も是非お召し上がりにお越しください